2011.01.17

胃ろうについて

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胃ろうについて、ご存知ですか?


最近では、高齢の方のなかにも食事をとるのが難しく、胃ろうから栄養をとるということがずいぶん増えたようです。


少し前になりますが、ちょうど同じ日に2種の新聞で、胃ろうに関して高齢者が最後をどう生きるかということについて、まったく逆のケースがとりあげられていて、興味ぶかく読みました。


1月11日の中日新聞『胃ろうを作りますか?』の記事と、朝日新聞『命のともしび そのままで』です。


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 中日新聞の記事では、岐阜県の長期療養が必要な高齢者が入院する病院について紹介していました。
 ⇒『胃ろうを作りますか? (2)家族、現場の葛藤

その中の28人が、鼻や胃に通したチューブから栄養をとっているのだそうです。
そして、その多くが、胃ろうをつくり、そこから栄養をとっています。

胃ろうというのは、胃に近い皮膚にいわば穴をあけ、胃と体外を直接つなぐチューブを入れて、そこから栄養をとることです。

しばらく前までは、鼻から細いチューブを入れて、のどから食道をとおって胃までとおし、そこへ少しずつ栄養を流し込むという方法が多かったと思います。


経皮内視鏡的胃ろう造設術(PEG)という内視鏡を使った胃ろうの造設術が、アメリカグリーンビル記念病院の小児科医のミシェル・W・L・ガウデラー(Michael W.L.Gauderer)と外科医ジェフリー・L・ポンスキー(Jeffrey L.Ponsky)によって行われて以来、それまでの開腹による手術より簡単に行うことができるということで、普及してきたようです。

この内視鏡によるPEGは、1970年代後半に始まったようですが、日本では2000年をすぎた頃から急速に胃ろう患者が増えているということでした。


先ほどの岐阜県の病院の例では、看護師さんが患者につぎつぎと胃ろうから栄養剤のチューブをつなぐ、その間1分もかからないという介護のようすが紹介されていました。

その他の老人施設でも、似たような現状はあるでしょう。

意思表示のない老人、寝たきりの患者、入所者に、食事というよりたんなる栄養補給をする、という光景。


胃ろうによって簡単に栄養補給ができるようになる以前だったら、だんだん食べられなくなり、体が弱って最後を迎える、というかたも多かったはずです。


いっぽう、朝日新聞の記事は、元気なうちに本人が、延命治療はしないでということを、はっきりまわりに伝えてあった方の例です。
 ⇒『命のともしび そのままで:1 「自然に逝く」願い通り

腎臓がんが進行し、手術もできず、抗がん剤の治療も早々に中断しての自宅療養でした。

口から食べられなくなったら栄養補給もいらないという意思を尊重し、食べる量が減っても本人の意識がはっきりしなくなってからも、人工的な栄養補給は行いませんでした。

受け入れる娘さんたち、ご家族の心構えや準備があってのことかもしれませんね。


諸外国では、胃ろう造設術が行える状態であっても、老人に胃ろうをつくることは多くないようです。

日本は、それらの国に比べると、どうやら圧倒的に胃ろう患者である高齢者が多いようなのです。


もともと高齢者の人口が多いということもあるでしょうが、胃ろうという技術がおこなわれるようになってから、安易に胃ろうをつくることをすすめてしまった、それを選んでしまったというケースもあるようです。

だれだって、家族が食事ができなくなった、放っておいたら危険な状態といえるかも、と考えたら、胃ろうに頼るかもしれません。

ところが、胃ろうによって栄養が管理されてしまったばかりに、本人の意思と関係なく生かされてしまう、ただただベッドで栄養補給をうけるだけの状態になってしまうという方もいらっしゃるわけですね。


わが家の長男、重症心身障害児も、胃ろうをつくっています。
昨年の春のことでした。

重症心身障害児であるがゆえに、食事をふつうに咀嚼して食べるのが難しく、小さい頃からずっと、ミキサーにかけた食事を食べてきました。

小さい頃はよく食べたのですが、ここ2、3年で食べる量が体においつかなくなってきました。

本人の意思がでてきて良いことでもあるのですが、食べるものに好き嫌いがでてきたり、自分のタイミングで食べないと口を開かなかったり、と、食事介助もむずかしくなってきました。

いよいよ体重が増えない、というより減ってしまう月もあり、体にどこという異常は見られないものの、もっと体重を増やさないと、ということを考えざるをえませんでした。

そんなやさきに、はじめて肺炎にかかり、しかもいっきに重篤な集中治療室で管理しないといけないような状態になってしまいました。
回復期に鼻からのチューブで栄養補給をしつつ、胃ろうをつくる決心をしたのです。


胃ろうになったからといって、今までの生活はかわらず、日々養護学校へ通い、食事も食べられる分だけは口からもとっています。

長男にとっては、体調を維持しながらより楽しくせいかつするための手段が、胃ろうだったといえます。


もし、これからどなたかを介護するということになったら?


私も、昨年がんで体のよわった舅をみとりましたが、高齢の方は、体が衰弱し始めるとなかなか回復を期待することが難しかったりしますね。

そんなとき医師に胃ろうという手段があることを説明されたら、どうしますか?


いったん胃ろうにしたからといって、ずっと胃ろうでないといけないわけではないのですが。

食事機能をとりもどし、安全に食べられるようになるには、それなりの訓練やリハビリが必要だったりするのです。

食べないといっても、体が受けつけないのか、気分的なものか、体力的なものか、飲み込む機能に原因があるのか、いろいろなばあいもあると思います。

ふだんあたりまえのように食べていると、食事ということがなかなか複雑な機能を使った難しい作業であるということにきがつきません。

いったん食べなくなった食事を口から食べるためには、本人にはっきりとした意思があれば本人の、そうでなければ家族や周りのものの意思や努力、継続が必要です。


管理としては、胃ろうからの栄養補給のほうが、簡便で時間も手間もかからない、ということもたしかにあるのです。


ケースバイケース。

もし、介護する側にたったら、もしくは介護される側になったら、あなたはどうしたいと思いますか?



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