睡眠時間、あなたはどのていど、確保していますか?
忙しくていま、4、5時間しか眠れていないという方、私は6時間も眠れば充分という方、いろいろだと思いますが、日本人の平均的な睡眠時間は、平均して約7.6時間だそうです。
これは、世界の他の国に比べて、長いのでしょうか?
調査したところによると、日本人は、かなり睡眠時間が短い、ということがわかっているのだそうです。
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『快適睡眠のすすめ』で、日本人の睡眠時間が短いことを知ったのですが、あらためて調べてみても、やはり、短いのです。
2006年の調査で、日本7時間50分、ドイツ8時間12分、英国が8時間23分、スペインが8時間34分、米国が8時間38分、そして、フランスが一番長く、8時間50分です。
⇒図録▽眠らない日本人
なんてうらやましい、と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
調査した国の中で日本より短いのは、韓国の7時間49分だけです。
この調査は、国民の平均的な睡眠時間ということで、睡眠時間が比較的長いとされている高齢者も含まれているもののようです。
総務省の2006年社会生活基本調査によれば、日本人の40代、50代の睡眠時間がとくに短く、中でも、45〜49歳が7時間5分でいちばん短いという結果でした。
さらにインターネットでの調査でも、東京のビジネスパーソンの平均睡眠時間は5.6時間で、ニューヨークや上海などの都市と比べてもことに短かったそうです。
日本人の睡眠時間は短いといわれてみれば、やっぱり、と、当然のような気がしなくもありませんね。
さらにおもしろいのは、日本は、睡眠時間に男女の差がおおきいこと。
⇒図録▽睡眠•食事•身の回りの用事の生活時間
⇒図録▽生活時間配分の各国比較
他の国では男女差がほとんどないか、女性の方が睡眠時間がながいのに比べると、日本の女性が短眠であることがめにつきます。
四十代の日本の女性は有職か否かを問わず、睡眠時間を切りつめて暮らしていると考えてまずまちがいないだろう。その他の生活行動の調査結果を総合して、この調査では、帰宅の遅い夫にあわせて就床時刻を遅らせ、朝は早く起きて中学生や高校生の弁当をつくる、家族の中心となってすべてに人にあわせていくと、睡眠時間は世界一短くなるのだろうとしている。
『快適睡眠のすすめ』 堀忠雄
この調査とは、1995年のものなので、少々古いといえば古いのです。
が、1976年から2006年までの調査でも、男女とも年々睡眠時間は減っており、やはり女性の方がいつも短いことを考えると、現状は、そう変わっていないようです。
ちょうどラジオで、「主婦も息抜きが必要」なんて言ってましたが、ホント、いつまでたっても働く男と主婦という関係は、あまりかわっていないのでしょうか。
男性だって、眠る時間をけずってまで仕事をしたくはないでしょう。
それでもそれでも、いつまでたっても仕事中心の生活になってしまうのは、なぜでしょう。
働く時間がどんどん延びて、そんな人たちのために夜中もやっているコンビニやスーパーが増えてさらに働く時間が延びて。
みんな嬉しくはないはずなのに。
斎藤美奈子さんの『趣味は読書』を読んでいたら、日野原重明さんの『生き方上手』がとりあげられていました。
斎藤美奈子さんによれば、『生き方上手』ほか日野原重明さんの本が売れるのは、この方の「存在そのものが『ありがたい』」からなのだそうです。
日野原重明さんは、すごいなあとこのブログでもとりあげたことがあるのですが、90歳をこえてなお聖路加国際病院の院長、その他の仕事を現役でこなしている方です。
とても多忙で、スケジュールもびっしり。
それで改めて気づくのは「なるほど、これが日本人が理想とする年のとり方なのだな」ということである。「年をとったら引退してのんびりと」なんていう発想は、この先生にはないし、そろそろ老後を意識しはじめた現在の五〇〜六〇代にもたぶんないだろう。
ということは、日本人は、どうしても仕事が生き甲斐だったり、仕事一筋という方が多いということなのでしょうか。
わが家は、私にとってはありがたいことに女性よりも男性の方が睡眠時間が短いですね。
女性7時間半、男性7時間といったところでしょうか。
日本人としては、ごく平均的な睡眠時間ではあるのですが、わが家の男性にとっては、これ以上短くなることはあっても、長くなることはなかなかない、というのがつらいところでしょう。
好きでやっているのではないと本人は思っているでしょうが、仕事によって睡眠時間を削っていることはたしかです。
年をとったら?
ゆっくり眠って、のんびりしたいですねえ。
みなさんは、いかがですか?

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