日本語の文字、文章について、
日本は、日本文字という世界一美しい「文字の幸」に恵まれています。日本語という世界一美しい「言葉の幸」に恵まれています。
と、鈴木康之さんは書いていらっしゃいます。
さらに、「私は日本語に惚れこんでいます。」、慣れきってしまっている「日本語、日本の文字に惚れ直してください。」とまで、言っています。
ここまで、とはなかなか想えないものの、たったひと文字にも気持ちのこもったものがある、ということを、あらためて考えました。
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鈴木康之さんが注目したのは、紀文のはんぺんの新聞広告です。
向秀男さんというコピーライターのものです。
……
江戸時代から「精がつくよ」なんて愛好されてきた「とろろ」や「山かけ」の山芋だけをつなぎにしています。
……
の部分、です。
そこだけが話し言葉になっている「精がつくよ」、なぜ「精がつく」で終わらないのか。
それは、向さんが「江戸庶民の元気や粋の世界を描きたかった」からだというんですね。
「よ」の一文字をつけることによって、お江戸の気分が伝わるようにしたかった、と。
読む側では、何気なく読んで、なにげなく江戸の雰囲気を感じているわけですが。
最近読んだ『落語百選』のなかに、『饅頭こわい』というはなしがありました。
「あっ、あれあれ、饅頭を食ってるぜ」
「畜生、いっぺえ食わされた。食っていやがるな、あっ、懐中へ入れたり、袂へ入れたりしてやがる、こん畜生ッ、てめえその饅頭を食ってやがるじゃねえか。やいっ、てめえのほんとうに怖いのは何だ?」
なんてところがあるじゃありませんか。
落語が好きだとも聞いてみたいとも思ったことも、あたしゃありゃあしませんよ。
そいでも、こんな語り口を聞くと、江戸っ子だなあて、思っちまいますよね。
というように、立て板に水といったふうの江戸の、しかも庶民の口調が、よくあらわれています。
落語で口にするならともかく、文字にしてみると、「っ」「ッ」や「、」の使い方、「……ないか」→「……ねえか」といった使い方で、同じ日本語がずいぶん雰囲気がちがいますね。
ブログで文を書くときも、いつも、「です」「ます」を使ってもおもしろくないっていうんで、ときには「ですね」なんて混ぜてみるもんです。
それは、なんとなく、ここらへんで使ってみようかというようなひと文字ではなく、
刺し身1切れが、塩1粒、醤油1滴でうまみがぱーっと増すじゃありませんか。「よ」や「ね」の1文字は調味料の1粒、1滴なんです。なんですよ。なんですね。なんですな。
なるほど、そうですなあ。
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参考HP『Web日本語-小学館 国語辞典編集部』
参考HP『話芸"きまり文句"辞典』
ブログ♪日本語はオモシロ・むずかし〜♪ 『テレジアの蒼い小窓』




