2010.08.06

読書はおしゃれを盗むように

 [読書] ブログ村キーワード


ひさしぶりに、きちんと読書しないといけないかなあ、と思いました。

この3日間で、重症心身障害児の長男を連れて静岡のてんかん・神経医療センターへ行ってきたのですが、受診が終わってホテルに行くまでの間に、本屋さんへよったのです。

いつもとちがう本屋さんに入ると、並んでいる本の傾向も種類も少しずつちがっていて、新鮮ですよね。
いつもは目にとまりにくい本にも、視線がとまったりします。

そして、静岡市の本屋さんで気になったのが、ちくま日本文学シリーズです。

じつはこれ、以前にも「読もう」と思ったことがあって、内田百閧ニその他2、3冊を買ってもっているんです。


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買って読んではみたもののそれきりになっていたこれらの小説を、なぜいままた、読んでみようと思ったのか、それは、ある2冊の本をよんだからなのです。


一冊は、『文章読本さん江』。
斉藤美奈子さんの本です。


これ、とてもおもしろいのです。

文章読本なんていう難しいものを扱っているのに、ある部分では茶化したようだったり、するどすぎる突っ込みをしていたり。

もともと武田徹さんの『調べる、伝える、魅せる!』という本を読んだなかに、文章読本に関する記述がありました。

武田徹さんは、この本のなかで「表現をする上で役に立つ日本語作文」の「技術伝授の書」として、本多勝一さんの『日本語の作文技術』、清水幾太郎さん『論文の書き方』、山口文憲さん『読ませる技術』、伊藤整さん『小説の書き方』などなどを例にあげています。

そして、それらの「技術伝授の書」をいわば批評するような立場として、斉藤美奈子さんの『文章読本さん江』が登場するのです。


ブログといえど、文を真剣に書こうというものにとって、やはりなんらかの技術は必要なのだろうか、と、「技術伝授の書」を私も読んでみることにしました。

そしてまず手にしたのが、『文章読本さん江』だったのです。

これは良かったのか悪かったのか、すっかりその他の文章読本のたぐいをよむ気が失せてしまいました。


斉藤美奈子さんによれば、
 

文章読本にはひとつの共通した雰囲気がある。どれもこれも「ご機嫌だ」ということである。終始一貫ニコニコ笑みふりまきっぱなしの本もあれば、徹頭徹尾ブリブリ怒りまくっている本もある。が、それもこれもふくめて、「いよっ、ご機嫌だね、大将!」と思わず肩を叩きたくなるような雰囲気が、文章読本にはただよっているのだ。



「若い者らの文章能力が低下している」「人生、文章なしではやっていけないのだぞ」と、恫喝しつつ。

または、世の文章読本を「いままで我慢して見てきたが→ここまでひどくては仕方があるまい」と。

さらに、「文章読本(の執筆)が、『その道の達人』だけに許された特別な事業で」あるにもかかわらず「諸先輩がたをさしおいてワタクシごとき若輩者がこんな大役をおおせつか」った。

我こそが真打ちである。
その文章読本なるものを「こっちへ貸してみな」という心意気でとりかかるのだから、ご機嫌でないわけがない、ということなのですね。

で、そんな方々が下々のためにお書きになったものは、少々上から目線で、現代の感覚にはあわないところがあるらしいのです。


では、どうすればよいの?


んなもの、いちいち心配しなくて大丈夫だよ。文は服だっていったじゃん。服だもん。必要ならば、TPOごとに着替えりゃいいのだ。で、服だもん。いつどこでどんなものを着るかは、本来、人に指図されるようなものではないのである。

 

結局、自分で考えるしかないってことなんでしょうか?


そんなふうに、一周ぐるりと廻ってもとの位置にもどった感じの私の目の前にあったのが、鈴木康之さんの『文章がうまくなるコピーライターの読書術』でした。


鈴木康之さんがいまいちばんのコピーライターであると思っている、岩崎俊一さんのエピソードがあります。

「10代のときでした。心に痛切に刻まれたのは、漱石の『こころ』の「下 先生と遺書」です。話の中身はもうおぼろですが、その手紙文の心地よいリズムに陶然としたことを覚えています。(以下略)」



岩崎俊一さんは、こんなふうに、読書体験から、文章術をいくつも学んでいるのです。


なるほど。自分の着こなしに自信がないとき、どんなものを着たら良いのかわからないときには、カッコいい着こなしの人のオシャレなテクニックを盗め。と、斉藤美奈子さん流にいえば、そんなことなわけです。


盗むにしても、対象となるおしゃれの達人、そのおしゃれ具合をたくさん見ないといけないわけですね。


そこで私は、本やさんの、文章の達人たちの前に足を止めたというわけです。

今まで、小説のストーリーの先を知りたくて、どんどん結末へと読みすすめてしまうことが多かったのです。
ここはちょっとゆっくりと、ひとことひとこと味わって、ときどきは立ちどまって考える、そんな読書をしてみたいと、思ったのです。


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