2010.07.06

看護のむずかしさ

ここ1年半ほどのあいだに、長男の入院が4回ありました。
病気で、ということもあれば、検査のため、予定された治療のためと、理由も入院した病院も、さまざまでした。


重症心身障害児の長男にとって、入院はそれほど特別なことではありません。
それでも、長期の入院だったり、病院も3カ所ということで環境や対応がちがったりして、入院や看護、看護師さんのことについても、考えさせられることがありました。


義父が病気療養中のこともあり、書店でふと気になって老人の介護についての本を購入しました。
楽しいはなしなのですが、病院や看護師さんについてなるほどと思うことが書いてあり、うなずきながら読んでしまいました。


にほんブログ村 子育てブログ 障がい児育児へ
にほんブログ村 [看護] ブログ村キーワード


老人介護じいさん・ばあさんの愛しかた』という、三好春樹さんの本です。


NHK教育テレビの『福祉ネットワーク』「なるほど!なっとく介護」に出演されていた方なので、三好春樹さんをごぞんじの方も多いと思います。


それにしても病院はどうにかならないのか。よく医療の専門家は「高齢のため適応力に乏しく」なんて高齢者のケース報告をしているが、適応力に乏しいのは病院のほうではないか。病院こそが老いへの適応力を欠いているのではないか。

 

この文の、「高齢」「老い」を、障害と入れ替えても、ぴったり、あてはまります。


たとえば、膝が痛くて特別養護老人ホームに入所しているものの、自分のことはほぼ自分でできるウメさん。
あるとき、心臓に欠陥があるということで検査入院となりました。
ところが、一週間して退院してきたときのウメさんのすがたは、車いすに座ったままぼーっと表情もなく、おむつが濡れているかどうかも自分でわからないような様子。
入院前は、おむつなんてとんでもないと、自分でせっせとトイレに通っていたのに、どうしてそんなことになってしまったのでしょう。

病院の初日の夜、トイレに行こうとしてベッドのわきで尻もちをついて動けなくなったことが原因で、トイレに行くことは禁止され、おむつをあてられ、ベッドから動けないように柵までつけられました。


そのときはたいしたことはなく済んだものの、今後怪我や骨折があってはいけないという病院側の配慮の結果なのですが。


だいたい病院のベッドは、老人には高すぎると、三好春樹さんはいいます。

病院のベッドは可動式で、高さが調節できますが、たしかに高いなと感じることがあります。
それは、腰を屈めての仕事がおおく、腰痛になりやすい看護師さんへの配慮という点ではただしいのです。

けれども、回復期の病人やことに老人にはベッドは高すぎ、足がしっかり床に着かないまま立とうとしてすべりおちたウメさんのようなことがおこってしまいます。


それならばベッドを低くしてみるとか、数回はつきそってトイレまでの様子をみるとか、ベッドわきにポータブルトイレをおいてみるなどで経過をみることなく、とにかくベッドにしばりつけておく、ということが、病院の適応力のなさなのでしょう。


そんな病院ばかりではないのでしょうが、「貧しい介護状況」で「老人をダメにしている」病院もおおいのが、じつは本当ではないかと思えます。


テレビドラマ『いのちの現場から』や、『麻酔科医』『外科東病棟』などの作品の著者である江川晴さんも、病院での介護の足りなさについて、書いています。


江川晴さんは、ご自身が看護師としての経験も長く、いろいろな現場をみていらっしゃった方です。


看護師は、医療技術のすすんだいま、ますます知らなければいけないこと、やらなければいけないことが増え、もちろんたいへんな職場ではあるけれど、

(前略)看護行為とは、病状ばかりに気をとられ、病気に対応するだけの看護ではなくて、病気に悩み苦しむ一人の人間としての患者さんを介護することが重要なのだ



ということを、

医師よりもなお人間性の豊かさを求められる職業分野である



とことを、理解しつつ介護職の素晴らしさをあじわってほしいと書いていらっしゃるのです。


同じく『ナースの味な生き方』という本のなかに、

 子が病気に冒され、長い闘病生活を強いられるという逆境に立たされたとき、その子をどう励まし導くかという問題については、親も教師も社会も、その子のおかれた状況から、いかにしたら子を幸せに導くことができるかを、まず念頭において、力を合わせ、真剣に取り組むべきではなかろうか。

ともあります。

「社会」というなかには、もちろん病院も含まれていますよね。

また、これもやはり、子どもについてでも、老人についてでも、病弱な方についてでも、同じことがいえますね。

少しずつでも心をあわせて、ひとりの子どもにむきあうことができる、そんなことが実現できるように、の立場としてもしっかり社会を見つめていないといけないと思いました。



 △△△
ランキング参加! 
なるほど!とか感動!!があったら応援クリックお願いします

☆こちらも読んでね☆
『ライフスタイルblog彩り』の「共用品とは何でしょう?」
ライフスタイルblog彩top


参考HP『生活とリバビリ研究所』

参考HP『介護の本を探すなら 雲母書房』

ブログ♪入浴日 介護日記 『老人施設の面白日記!』

ブログ♪急変時看護  『看護師のお仕事++徒然日記 』

ブログ♪『ファインドクター』で病院探し! 『山椒は小粒でもぴりりと辛い。』



この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
出会い系サービス
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。