2009.10.15

青池保子さんと、漫画の舞台

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音楽、ライブやコンサートでは、お客さんみんなといっしょにその一曲をつくりあげていくという感じがありますね。

けれども絵画や小説などの作品は、いったん世の中にでてしまうと、作者とは別の場所で、独立して存在するものになってしまいます。

見る側、読むがわも、作者に思いをはせることはあっても、お互いに意思を疎通しあうようなことはあまりありませんね。


これは漫画の作品ですが、連載というかたちであるからこそ、作者と読者がある意味で協力しながら作品を作ったというというものがあります。


青池保子さんの、『エロイカより愛をこめて』のことです。

長い連載のこの漫画は、エロイカという、世界的なおお泥棒の華麗なる活躍のはなしだったのですが、NATOの強面、エーベルバッハ少佐の登場により、すっかり主役をくわれたかたちになっています。
情報部の諜報活動にエロイカがなにかとちょっかいをだしては、追い払われたり冷たくあしらわれたり、というようなやりとりが、まいかいお楽しみです。

エーベルバッハは、ドイツの市にその名前があるのですが、なんと青池保子さんには名誉賞が授与され、日本人向け観光ガイドブックの表紙には、エーベルバッハ少佐がたたずんでおります。
「中世のロマンティック」と書かれたガイドブックに、じっさいは、任務一筋の少佐はおよそ不似合いで、『エロイカより愛をこめて』の読者には、微苦笑をさそうほほえましさです。


あて、そんな『エロイカより愛をこめて』ですが、NATOの情報部とロンドンに住む世界的な泥棒が主役とあって、世界の各地が舞台となります。

青池保子さん、漫画のための取材旅行もおおく行かれているのですが、漫画に登場するすべての場所に行かれるというわけにもいきません。


『エロイカより愛をこめて』NO,20の『ビザンチン迷路』の連載では、日本の学者が何年も研究にとりくんでいるということに興味をひかれ、ゲミレル島を舞台にしています。

このゲミレル島というのは、サンタクロースのおはなしのもとになった、聖ニコラウスにかかわるビザンチン時代の遺跡のある島です。

するとなんと、少女時代からの『エロイカより愛をこめて』愛読者の学生が遺跡調査に参加していて、調査団の団長、浅野和生先生ご自身から、研究成果報告書がおくられてきたとのこと。

感激した青池保子さんは、「この機会に漫画の中でできるだけたくさん読者に紹介」したいと、ゲミレル島の様子や、発掘中のモザイクなども、つぎからの連載でえがいています。

調査団のチャーター船に主人公たちがのってゲミレル島にわたったり、エロイカは発掘現場で砂を掘ってみたり、もちろん背景の遺跡も、研究資料としてこまかく撮られた写真からリアルにえがかれています。

わからないこと、描きたい場所についての質問なども、メールでおくると、写真データや解説もおくりかえされ、それらのやりとりをしながら『ビザンチン迷路』は描かれたということだそうです。


青池保子さんも、「ペンやカッターを持つ手が止まらなくなる」ほどの楽しい作業で、アシスタントさん共々、「かつてないほど濃い熱気にあふれ」た仕事をすることができたということを、発掘団のかたに感謝しつつ書いています。


こういった偶然というのは、とてもおもしろいですね。

青池保子さんの情熱があってこそのことなのですが。


まんがを読みながらも、私たちも、ほんのすこしゲミレル島での遺跡の発掘のようすをかいまみることができるわけです。


漫画家、青池保子さんのこんな作業風景、作品について、など、楽しく興味深く書いてあるのが、『『エロイカより愛をこめて』の創りかた』です。


また、青池保子さんが遺跡調査団の、浅野和生さんの『イスタンブールの大聖堂ーモザイク画が語るビザンティン帝国』や益田朋幸さんの『地中海紀行ービザンティンでいこう!』を紹介していますが、これにも興味がでてきます。

「知らないことを知るのは楽しい。目からウロコが何枚も落ちる。」
ほんとうにそうですね。

     





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