2009.09.14

旅する女性のインドの出会い

にほんブログ村 ライフスタイルブログへ
にほんブログ村 [インドの旅] ブログ村キーワード

をするひとの本を、今までにも『深夜特急』『嫁にいくから旅に出た』など紹介したことがあるのですが、きょうもの本です。

ガンジス川でバタフライ』。

私はまったく、ドラマにうとくて、もうずっと以前にテレビで放映されたことを知らなかったのです。

ドラマはどんな映像だったのかわかりませんが、この本は私にとって、なかなか衝撃的な内容だったのです。

 長澤まさみが悠久の大河・ガンジスでバタフライ!?
主演・長澤まさみ×脚本・宮藤官九郎


じつは作者のたかのてるこさん、『恋する旅人〜さすらいOLインド編』『銀座OL世界をゆく!モロッコで断食』『銀座OL世界をゆく!2恋するラオス』『世界でひとつだけの旅』『銀座OL世界をゆく!3ダライ・ラマに恋して』『銀座OL世界をゆく!4キューバでアミーゴ』と、もう何回も、のドキュメンタリー番組に出演しているんですね。
ほんと、知らなかったですねえ。


たかのてるこさん、れっきとしたOLさん、というより、テレビプロデューサーでエッセイスト。

もともと、東映に入社しテレビ番組制作にたずさわるようになり、自分のインドの旅映像をテレビ局に持ち込んだものが、『恋する旅人〜さすらいOLインド編』。

反響も大きく、人気もあったので、シリーズのようになって放映されています。

自作自演のインドの旅番組を見て、編集者にすすめられて書いたのが『ガンジス河でバタフライ』です。

たかのてるこさん、人生もなにがきっかけでどうころぶかわからない、という典型のようなかたです。


『ガンジス河でバタフライ』の本の内容は、『恋する旅人〜さすらいOLインド編』より5年前、まだ大学生のころのインドの旅のはなしです。


たかのてるこさん、島田紳助さんから「おもろい」と言われるくらい、ユニークなキャラクターのかたのようですが、『ガンジス河でバタフライ』では、ちょっと印象が違うと思います。

旅にでるきっかけが母親が突然腹話術師になったことだったり、旅にでる前に「死ぬかも」と友人に電話をかけまくるなんていうのは、やっぱりおかしいのだけれども。

インドの旅では、ちょっとの旅行などでもカルチャーショックを受けたというようなはなしを聞きます。

たかのてるこさんの旅では、ショックというよりもっと根っこの方から、インドや世界、自分というものを考えさせられるような気がします。


沢木耕太郎さんの『深夜特急』にもやはり、もの乞いをされてどうしようと葛藤する、というような場面があるのですが、たかのてるこさんも、やはり同じようなことを経験します。

街で普通にであった女性に、「プリーズ、バクシーシ、マダーム」と声をかけられる。
腕には泣きじゃくる赤ちゃんをかかえ、「この子がひもじがって」とうったえられる。

普通の感覚だったら、ここでお金をわたしたいところです。

けれども、インドではそれではすまないのですね。

ひとりにわたせば、また次に、次々とお金を要求する人々が群れてくるのです。

相手は怪我をした子どもだったり、小さい子の手を引いた兄弟だったり足を引きずって歩く老人だったり。

 物乞いされると、その人が本当に困っているのかどうか、いちいち判断する必要がある。インド中の乞食に恵むお金なんて私にはない。じゃあ恵まないと決めてしまえば楽になるかというと、そう簡単なものでもなかった。なんといっても、相手は自分と同じ生身の人間なのだ。


私は、自分が弱い立場に置かれている人に対して、あんなにも冷たい態度を取れる人間なのだということを、彼らの姿を通して見せつけられたような気がした。



こういうことは、どこを旅してもありがちなことかもしれません。

貧しい国へ行けばいくほど、相手が日本人だと思えばよってくる人もおおいのでしょう。


たかのてるこさんは、さらにつぎのような経験もしています。

カルカッタからブッダガヤへいく夜行列車に乗ったときのこと。
予約があっても人が多すぎて自分の席にも座れなかったときに、オヤジさん、お母さん、息子の3人家族が座席にまぜてくれ、親切にしてくれ、かならず家に寄るように言われます。

ブッダガヤからの帰り、両手をあげて歓迎してくれたオヤジさん、お母さん。

ほんとうにやさしく温かいそのお母さんが、台所で朝食の用意中に、お手伝いらしい女性にものすごい剣幕で怒り、責め、スプーンをなげつける、という行動をしているのを、見てしまうのです。

お母さんは、機嫌が悪いというわけでもなく、ごく普通にそういうことをしていて、それはそのお母さんだけがとくべつというわけでもありませんでした。

それは、インドの身分差別によるものだったのです。

1950年は憲法で全面禁止されたものの、インドのカースト制はいまだに影響力がつよいのです。

ヒンドゥー教がカーストというものを重視していること、現在のカーストは過去の生の結果であるというヒンドゥー教の輪廻転生の世界観、5千年以上もそうしてつづいてきたこと、などから、人々の生活や生き方にむすびついてしまっているのでしょう。

バラモン、クシャトリヤ、ヴァイシャ、シュードラという4つの身分がありますが、さらにアウト・カーストという、カーストに含まれない不可触賎民もいます。
しかも、これらの人々は人数もとても多く、ふつうの職業に就くことはできないのですね。


お母さんにスプーンを投げつけられた女性は、不可触賎民だったのです。


日本にも、江戸時代には士農工商という身分制度がありました。
それ以下の、賤民とよばれる人たちもいました。

現在の日本では、幸いにして、身分を考えながら生活するということがありません。

目に見えないところで、大きな格差があったり、「身分が違う」ということを口にする人がいたり、なんとはなくそういうことを感じる場面がある、ことはたしかですが。


それにしても、こういうことは、日本にいては考えのおよばない、じっさいに目の前に見て、体験してみないと想像もできないことではないかと思います。



 △△△
ランキング参加! 
なるほど!とか感動!!があったら応援クリックお願いします


関連HP『たかのてるこHP』

関連HP『ガンジス河でバタフライ 幻冬舎文庫』 〜オンライン書店ビーケーワン

ブログ♪インド旅行H〜まとめ〜 『Yahoo!トラベル』

ブログ♪南インドへ (10)雑感(インドいろいろ) 『旅々 』

ブログ♪インド人の根拠のない自信 『旅空日記 』


⇒こちらも読んでライフスタイルblog彩
 ☆『亜細亜的孤独旅
 ★『嫁にいくから、旅?
 ☆『ひとり旅

この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
出会い系サービス
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。