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帚は婦人の婦という字の元の形です。帚が書いてあるので婦人は掃除役のように思われて、婦人会の名を止めて、女性会に直すなどということをよく聞きますけれど、この婦は家の霊をまつります時に、これにお酒をふりかけてまつる。
(中略)
帚はたいへん神聖な道具で、これは家刀自でなければ、こういうものはもてない。家の女主人でなければもつことができないというもので、婦というのはそういう高貴な婦人の職分を示す、優れた字でありますから、婦人という字をいやがらずに、お使いになるとよろしい。
『文字講話1』白川静
という文があって、おもしろく、なるほどと思いました。
帚は、掃き清めるの意味で、タケカンムリがついた箒も、同じような意味ですが、とくに竹などでつくられたほうきとしての道具の意味が強いようです。
婦人の婦は、たしかに女と帚のくみあわせではありますが、帚が、たんにほうきであるわけではないのですね。
玉ははきで宗廟のうちを清める、「榊やゆずり葉のような枝に聖水をそそぎ、その祭壇を丁重に清める神聖な行為」(『神様がくれた漢字たち』)をするやくめが、あたえられた女性が婦だったということです。
いっぽう、
家の中でそうじなどをして、きれいにする女の意味で、夫にしたがって家をととのえる「よめ」を表す。
という意味が、小学館の漢和辞典、婦人の項にはのっていました。
同じようなことをいっているのですが、ニュアンスがちがいますね。
帚のうえに、御霊屋であるしるしをつけると、寝という字になります。
「寝は大変神聖な場所であり、帚は大変神聖な道具」であるとのこと。
寝室も、帚も、いまではその神聖さはなく、箒は掃除機にとってかわられましたが、それでも、きれいにするということは必要なことではあるのです。
女だから主婦だからやらないといけないことと思っていたら、こころがゆきとどかないでしょう。
まず、身の廻りをただす、いまの私にも、とても必要なことなのです。

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