2009.07.17

華麗なる線香花火

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梅雨明け、夏。
夏といえば花火。
花火といえば、線香花火


ところが今日は、雨ですねえ。
梅雨明けということばをきいたと思ったのに、今日のニュースでは「梅雨前線が停滞」と言っています。

本格的な梅雨明けを待って、ということで、線香花火を準備しておきませんか?

  

線香花火は、江戸時代、香炉に線香のように立てて遊んだことからきているのだそうですよ。


線香花火には、すぼ手と長手という形もあるそうです。

すぼ手は西日本に多く、竹ひごや藁でできた柄の先に、火薬をつけたもの。
使うときは先を上げます。

長手は東日本に多く、和紙のこよりの先に、火薬が包み込まれているもの。
使うときは先を下げます。


線香花火、他のばちばちっと散ってそのまま終わる花火とは、ちょっと雰囲気がちがいますよね。

じつは、かなり神秘的なもののようです。


線香花火には、変化がありますね。
そのそれぞれの段階に、名前があります。

牡丹   先に「玉」ができる。
松葉   玉が激しく火花を発する。
柳    火花が低調になる。
 散り菊  消える直前。


こういう現象がどうしておこるのかは、じつははっきりわかっていないそうです。

原料はとてもシンプルなのですが、それだけに、手作業の加減のしかたによって、差ができてしまいます。

玉が大きくできたり落ちてしまったり、松葉が勢い良かったりそれほどでもなかったり、散り菊が長ーく楽しめるものがあったり。


私もそうですが、年配の方のなかにも、どうも小さいころにやった線香花火と違うと思われる方も多いと思います。

それはやはり、伝統の技と材料が、揃わないことによるのでしょう。


線香花火の火薬の原料は、硝石と硫黄と松煙。
この松煙が、手に入らないそうです。

松煙というのは、松の木の切り株を焼いたときに出るすすです。
松の枝ではなく、切り株でないといけません。
これが手に入らないので、現在では分子構造が似たものを合成して、代用しています。

もう一つは、和紙。
紙の繊維方向が不規則でもんでも破れないものは、パルプの紙ではできません。

薄くて丈夫な半紙、しかも楮で作ったものが最高ですが、これもなかなか手に入りづらくなりました。

そして、微量な火薬の配合と、和紙をほどよい堅さに縒ってこよりにできる技。


いつか気がついたら、線香花火は中国産のものばかり、日本各地に細々ながらのこっていた線香花火の製造も、次ぎつぎに廃業においこまれておりました。

これはいけない、ということに気がついて、ようやくわずかに残るこよりのできる方をさがしだしたり、伝統を復活させて、純国産の線香花火として生きかえりました。


山縣商店『大江戸牡丹』が、その代表です。


桐の箱にパッケージされたり、よりてまをかけて作られたお高いものもありますが、テレビなどでもとりあげられることが多くなり、安いものもでてきました。


もちろん、本当の手仕事の手間や材料を吟味することを考えれば、高いほうがあたりまえなのでしょう。


いつだったかの国語の教科書に、線香花火の火花の写真と、その散りかたを描写した文章がのっていて、印象にのこっていました。

誰が書いた文だったろうと調べてみると、同じように思っている方がいらっしゃるんですね。

『物理の散歩道』という文の一部らしいとわかりました。

著者は、ロゲルギスト。

ロゲルギスト?日本のかたではなかったの、と思ったのですが、じつは磯部孝、今井功、大川章哉、木下是雄、近藤正夫、高橋秀俊、近角聰信といった物理学者の方たちのペンネームでした。

もともとは、岩波書店から出されていた本ですが、現在は絶版となり、『新物理の散歩道』としてちくま学芸文庫から出版されています。

これもなんだかおもしろそうで、また読みたい本が増えてしまいそうです。


*(補足)*
『新物理の散歩道』は、『物理の散歩道』と同じものではありませんでした。
 同じ、ロゲルリストのエッセーを集めたものではありますが。

 岩波書店のほうの『物理の散歩道』も、2009年09月に新装版として出版され、「花火」は、シリーズ5冊の1冊目『物理の散歩道』
にのっていました。

 *記載した内容について、以上のように間違いがありました。
  お詫びいたします。

 

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動画■

この記事へのコメント
> 現在は絶版となり、『新物理の散歩道』としてちくま学芸文庫から出版されています。


『新物理の散歩道』ちくま学芸文庫を探して1〜5巻あったのですが、どの本を探しても花火の話は載っていなかったのですが、本は合ってるのでしょうか?
Posted by 上郷人 at 2010.08.09 21:09
上郷人さま、いらっしゃいませ。

まずは、おわびをしなければなりません。
『物理の散歩道』と『新物理の散歩道』は、違う内容でした。
同じように雑誌『自然』(中央公論社)に連載されたロゲルリストのエッセイをまとめたものですが、『物理の散歩道』シリーズ5冊が岩波書店、『新物理の散歩道』シリーズ5冊が中央公論社から出版されていたようです。

岩波書店のこの『物理の散歩道』のほうも、最近新装版になって出版されています。「花火」は、シリーズの1冊目にのっています。

上郷人さんには、お手数をおかけしてしまい、ごめんなさい。そして、ご指摘いただき、ありがとうございます。
これにこりずに、ぜひまた、いらして下さいませ。

それから、他にも探してしまった、買ってしまったという方がいらっしゃったら、たいへん申し訳なく思います。ゴメンナサイ。。
Posted by at 2010.08.10 23:03
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