2009.06.26

絵巻物の楽しみかた

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『蒙古襲来絵巻』、みなさんも、ごぞんじだと思います。

歴史関係の教科書などによくでている、蒙古軍が九州を襲ったときのことをえがいたものです。
蒙古軍が弓を射ているばめんを、思いだしませんか?

いわゆる、元寇ですね。

文永の役、弘安の役ともいいますが、この元寇について、へえーっと思ったり、なるほどと思ったりしたことがあったのです。

 「蒙古襲来」に敢然と立ち向かった若き執権・北条時宗の激動の人生と波乱の時代を描く大河ドラ...
元寇は、日本では鎌倉時代中期、執権北条時宗のとき。
元は、あの有名なチンギス・カンがおこしたモンゴル帝国のことで、第五代皇帝、クビライ・カアンのときのことです。


この元寇が、結果として鎌倉幕府崩壊をまねいた、というようなことまでは、歴史の勉強のなかでおぼえていることです。

では、なぜ幕府崩壊の原因となったか。

それは、幕府が、働いた武士たちに、給料を支払えなかったからですね。


ここでおかしいと思うのは、とうぜん土地をもらえるような状況ではないのに、はたらいた武士たちは、報酬をもらうのがあたりあえ、と思っていることです。

襲ってきた敵は、とおく中国。
勝ったということにはなっているものの、敵をたおしたわけではない。
たんに追い払っただけ。

それでも、幕府の招集に応じて自軍をうごかし、敵と闘い、それなりのはたらきをしたにもかかわらず、なんの恩賞もない、というのはおかしい、というわけですね。

鎌倉時代の武士は、そういうものだったのです。

勝てば、恩賞、報酬として、土地をもらうことができる。
そうやってなりたっていたのです。

だれも、敵が逃げ帰ったのだから、国は守られたのだからよかったではないか、とはいいません。

はるばる遠くから、軍を移動させるについてはなんら手当もでないので、自腹でやってきてただ働きでは、給料が出ない以上にマイナスの家計になってしまうのですから。


元寇のときには、神風が吹いたといわれています。

2回の蒙古襲来どちらのときも、風雨によって一夜にして蒙古軍が消えていた、これは日本がの国だから守られているのだ、という思いこみです。
このとき、ほんとうに台風のようなものがあったのかどうか、どうやら疑問のようではあるのですが。

それでも、神国日本というイメージはずっと、第二次世界大戦までもち続けられたのでしょう。

第二次世界大戦では、国民ほとんどみなが、国を守るためと思い、ただ働きなどという程度のものではない、おおきな負担をしいられながらも、神風がふく、と信じていた、というのが、なんとも皮肉なところです。


さて、『蒙古襲来絵巻』ですが、この絵巻、じつは個人のために描かれたものであったことも、はじめて知りました。

その個人とは、竹崎季長。

歴史上に名ののこるような有名な武将ではまったくありません。

この『蒙古襲来絵巻』で名を知られなければ、まったく知る人もないまま終わったでしょう。

九州熊本地方の一領主であった竹崎季長さんも、もちろん蒙古襲来のためにために集められた兵のなかにいました。

そして、大がつくほどかどうかはわかりませんが、とにかく活躍をしました。

これについても、たんに神風で蒙古軍は壊滅したとしか思っていなかったのですが、鎌倉軍側の反撃もあったようなのですね。

手も足も出なかったわけではなく、ちゃんと闘いがあり、安易に上陸をさせなかったというはたらきをしたわけです。

そんなふうに活躍した武将のひとりが、竹崎季長です。

文永の役で武将としてりっぱなはたらきをし、負傷をおった。
にもかかわらず、なんの恩賞もなかったことを、鎌倉まで直訴に行き、無事恩賞として肥後国海東郷の地頭という地位をえられた。
そしてまた、公安の役があり、竹崎季長はまた軍功をあげた。

『蒙古襲来絵巻』は、そんな構成になっているようです。

そして、竹崎季長は、自分の活躍を絵巻物に描かせて、甲佐大明神へ奉納させました。

そんなふうに、個人のためのものとして描かれた絵巻物は、『蒙古襲来絵巻』がはじめてだということです。


なるほど、蒙古軍のまえに一頭とびだした馬にのっている人物の上に、「肥後國竹崎五郎兵衛季長」の文字がみえます。


絵巻物というのは、現在ではみる機会があるとしても、ガラスのむこうで、手にとってみるなどということはできませんが、やはりほんとうは手元でみたい、ゆっくりじっくり、全巻みてみたいものだと思います。



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この記事へのコメント
こんばんは、杏仁豆腐と申します。

風花さんの所から来ました。
これは「風花流」ブログになるのでしょうか?

福岡に住んでおりまして、元寇の跡はいくつもあり、近所でよく遊んでいました。

元の襲来があったとされる海岸線は既に、遠く陸地になってまして、、百道浜周辺は、ちょっとしたリゾート地域となっています。

近くには、yahooドームも見えます。

竹崎季長も、見たら、ビックリするでしょうね。

古典好きです。
邪馬台国論争とか読んでました。

おじゃましました。

あ、このテンプレはどこのものですか?
シンプルだけど、グレーがやさしいですね。

ウチの息子も、ちょこっと障害があります。
LD&ADHDです。

ま、一応元気なんでいいかな。
と、居直っています。

では、また。

Posted by 杏仁豆腐 at 2009.07.07 00:39
杏仁豆腐さん、いらっしゃいませ。
どうもありがとうございます。

そうです、風花さん式?ブログです。テンプレは、Seesaaデザイン一覧のシンプルにある、ライトグレー(両サイドバー)です。

これは、たしか風花心伝のブログの作り方にあった、そのままです。

元寇の跡、ですか。へーって、びっくりです。
おもしろいですねえ。

杏仁豆腐さんも、古典好き、宇宙もお好きなようで、似たところに目が向いているかも。

またよろしくお願いしますね。

Posted by at 2009.07.07 13:44
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