2009.06.24

白川静の漢字世界

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 遊び心へ
にほんブログ村 [漢字] ブログ村キーワード

漢字がブームだそうですよ。


読めそうで読めない間違いやすい漢字』のような漢字本が、たくさんうれているそうです。

私も、自分のブログ『春、はる。』で漢字をとりあげ、参考になる本をさがして、白川静さんの本にいきあたりました。

その後数日してから、ほんとうにぐうぜんに、テレビの『世界一受けたい授業』と思いますが、武田鉄矢さんが漢字の怖いなりたちについてはなしていて、あれー、と思ったのでした。


漢字なんて、とてもマイナーなイメージがあって、関心のある人がそれほどいるのだと思わなかったのです。

 
興味をもった
白川静
さんの著作はたくさんありますが、白川静さん、学者なんですね。

私は、まったく知らずにきてしまったのですが、少し国文学を勉強したら当然のように知っている方のようです。


漢字についても、あらためて知ったことばかりで、ひじょうにおもしろいのですが、本はやはり難しく、読みこなせない部分もありました。

まず、漢字そのものについてですが、これほど長い歴史を持った文字は、世界中に他にないそうです。


ヒエログリフという文字があります。
古代エジプトで使われていました。
エジプトの遺跡におおくのこされ、なにかと目にすることもある、ハゲワシなどがえがかれた文字ですね。
紀元前3000年頃から使われていたようです。


また、楔形文字という文字もあります。
紀元前3500年頃にシュメール人によって発明されました。

もともとは、絵文字としての性格が強かったようですが、しだいに抽象的になり、先を楔形にした尖筆をおしあてて記録するようになりました。


これらのヒエログリフといい、楔形文字といい、現在にのこされて、使われている文字にはなっていないんですね。


いっぽう漢字は、紀元前17世紀ころにおこった中国の王朝、殷の時代に甲骨文字として使われはじめたものです。

やはり、絵文字らしいかたちをのこしていますが、甲羅などに刻みつけられたその文字は、抽象的で、現在の私たちが、そのかたちから意味を判断することはできません。

それでも、それらの甲骨文字から、漢字としてしだいに整えられて、一定のかたちをもつ文字になってきたのです。


その後は、日本、朝鮮、ベトナムなども漢字をもちいる国となり、また、中国から移住した人たちが多く住んで、漢字を使用しているシンガポール、マレーシアのような国もあります。

ただ、韓国では、現在は漢字はほとんど用いられなくなっています。
北朝鮮やベトナムのように、漢字使用を公式に止めた国もあります。


日本は、漢字、ひらがな、カタカナ、さいきんでは英語表記もおおく、ずいぶん複雑なようにも思えますが、結果として、漢字をうまくとりいれた国語になっているように思います。


襲、興、饕、など複雑な文字や、また巳、己、已、など、どうしてそんなかたちをしているのか、どうやって書けばよいのか、というような漢字もありますが、ひとつひとつの漢字に、それぞれ意味があるのですね。

ただ、漢字のなかにも、もともとの意味を忘れてしまった「害」のような文字もあります。
害は、したの口の部分が祝詞で、祝詞でいのっているものを潰すためにつきさす、という文字だそうです。
ですから、今のように口までたての線がとどいていないのは、なにも害していることにならない、という意味のない文字になってしまいます。


漢字をおぼえるときにも、そんな成り立ちや意味をしったうえだったら、もっとおもしろかったのに。

ちょっと気になる漢字があったら、調べてみるとおもしろそうですね。



 △△△
ランキング参加! 
なるほど!とか感動!!があったら応援クリックお願いします


関連HP 上半期1位は漢字本 〜asahi.com

関連動画白川静先生に学ぶ 漢字は面白い 「犬」のつく漢字

ブログ♪【下村昇の窓/blog版】…【今日の漢字】と【今日の天声人語】 『談合の『談』』

ブログ♪タカマサのきまぐれ時評2 『【正論】加藤秀俊 漢検問題に国の言語政策疑う』

⇒こちらも読んでライフスタイルblog彩
 ★『ひらがな。平仮名。
 ☆『毒になる?日本語
 ★『春、はる。
 



この記事へのコメント
漢字で韓国語を表記してみます。漢字は音節文字だけでなく音素文字にもなることが理解できます。日本語もかつては以下のように漢字のみで書き表わされていたのです。
子音
・其(カ行の激音)、其異(カ行の平音)、其其(カ行の濃音)、役(終声のカ行)
・尼(ナ行)、隠(終声のナ行)
・池(タ行の激音)、池異(タ行の平音)、池池(タ行の濃音)、末(終声のタ行)
・梨(ラ行)、乙(終声のラ行)
・眉(マ行)、音(終声のマ行)
・非(パ行の激音)、非異(パ行の平音)、非非(パ行の濃音)、邑(終声のパ行)
・時(サ行の平音)、時時(サ行の濃音)、衣(終声のサ行)
・異(ハ行)、凝(ン)
母音
・阿(ア)、阿伊(陽性のエ)
・於(陰性のオ)、於伊(陰性のエ)
・吾(陽性のオ)、吾伊(ウェ)
・午(ウ)、午伊(ウィ)
・伊(イ)
例文
・時阿梨阿凝異阿伊伊吾。(愛してます。)
・阿時伊尼阿伊吾。(ご存じですか。)
・眉阿乙乙 其異伊梨邑尼伊池異阿。(馬を飼います。)
・其異吾音隠 異伊音伊 時於伊邑尼伊池異阿。(熊は力が強いです。)
・万年筆乙 時阿邑尼伊池異阿(万年筆を買います)。・池伊眉阿其異阿 於邑時邑尼伊池異阿(チマが無いです)。
2011年1月20日にて。
Posted by アルイクス at 2011.01.20 11:05
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
出会い系サービス
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。