2009.06.08

帆船、のようなもの

ソマリア沖などで海賊が横行しているというニュース、はじめに聞いたときはびっくりしましたね。

私のなかの海賊は、いまだに、帆船で、ロマンを感じさせるものでしたから。

 

海賊で話題になったといえば、キャプテン・ジャック・スパロウパイレーツ・オブ・カリビアン

これは、17世紀頃のカリブ海を舞台にしたお話です。


ところが、20世紀になってから、帆船で、スペインからアメリカ大陸へ向かって大西洋を横断したひとたちがいます。

コロンブスがはじめて大西洋をわたったときと同じ船で、同じ状況で、海へのり出してみよう、としました。


それは帆船、ニーニャ2世号。

コロンブスは、キャラベル船のニーニャ号とピンタ号、ナオ船のサンタ・マリア号の3隻をひきい、総勢90人ていどの乗組員とともに航海に出ました。

そのなかの1隻、ニーニャ号をモデルに帆船をつくったのです。

なぜ、有名なサンタ・マリア号でなかったのかというと、コロンブスが最も好んだ船がニーニャ号であったらしいから。

サンタ・マリア号は、ぶじ大西洋を横断したものの、バハマ諸島沿岸で座礁して、解体されてしまっています。
コロンブスは、その後は、ニーニャ号に乗船しました。

排水量はおよそ60トン程度で、18名のクルーといわれるコロンブス当時のニーニャ号に対して、ニーニャ2世号はかなり小さめのもののようでした。


そもそものはじめから難しいように思われたこの冒険に、それでも、ロバート・F・マークスはのりだしていきます。


歴史に忠実に、火打石、砂時計、剣、槍、羊皮紙、鵞ペン、や衣服を用意して。

火打石はほりだし、火打石用の発火装置は陸軍博物館から借り、武器は復元製作をいらいしました。

羊皮紙をもとめて皮の処理場にむかい、鵞ペンをもとめて婦人帽子店に行って、笑われ、好奇のめでみられ、それでもコロンブス時代とおなじということを、忠実に再現しようとします。

生活の道具も、航海の道具でさえ当時のものとし、ゴム製の救命ボトや通信装置も装備しません。

コロンブスの航海に関する資料にしたがって食料品リストを作成した。すなわち、ビスケット、小麦粉、ラード、水、ワイン、オリーブ・オイル、オリーブ、アーモンド、レーズン、チーズ、砂糖、塩、塩漬けの豚肉、塩漬けのタラ、ガーリック、オニオン、米、イワシ、ハチミツ、豆、そしてニワトリとヤギとウシである。


と、食料でさえ、当時のままにというこだわりをかえません。


こんな航海でも、ぜひ船員にという者もおおく、9人の乗組員で、大西洋へのり出すのです。


ニーニャ2世号は、風が止めばただた漂い、風があっても船足はおそく、コロンブスのようには順調にすすみません。


しかも、水は、樽がもれて減ってしまい、のこりも腐って飲めなくなってきたり、食料品もほとんどいたんで捨てなければなりませんでした。

こうしたなか、船員たちが団結して、助けあって、ということもなく、文句をいい、意気消沈しながら、よたよたと航海をしていくのです。


コロンブスそっくりそのまま航海記』を読むと、現実になった夢はまるで夢のようではなかったけれど、喜劇も悲劇もごちゃまぜのような、ドラマティックを体験できますよ。




 △△△
ランキング参加! 
なるほど!とか感動!!があったら応援クリックお願いします

関連HPソマリア海賊:異例勤務、知恵しぼり 護衛活動を初公開 〜毎日jp

関連HPの本棚:森谷正規・評 『コロンブスそっくり…』=ロバート・F・マークス著 〜毎日JP

動画■帆船サンタマリア号

この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
出会い系サービス
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。