2009.06.03

『厭な小説』、希望の物語

京極夏彦最新刊『厭な小説』
「悪寒、嫌悪、拒絶……あらゆる不愉快、詰め込んだ日本一の"どんびき"エンターテインメント」。

これはいったいどんな小説でしょうか。

新聞の本の紹介欄にあったのですが、やはり気になってしまいますね。

厭な小説

読むとしたら、恐いもの見たさ。

ここまではっきり、小説の題名にまで「厭な」とつけてくれてあれば、わかりやすいです。


 ぼくは最近のホラー小説とかは、人間のすごくいやなところや暴力を描いていて、これが文学だと言っているのが気にかかります。小林秀雄なんかも言っていましたけれど、どうせ現実なんてやりきれないところがあるに決まっているし、すべてがうまくいくなんてこともないんだから、アーティストの役割というのは美しいものを生み出して、そういうクオリアを人々の脳のなかに与えることなんじゃないでしょうか。
『茂木健一郎の脳科学講義』


これは、茂木健一郎さんが言っていることばです。

私も、どうも小説というのはあまり読んでいなくて、小説となのつくものを読むとしたらSFとか、ちょっと古めのミステリー、歴史とか江戸時代を題材にしたものばかりです。

まったく茂木健一郎さんのいうように、現実の辛さや嫌なめんだけで十分、なのです。


幸福に驚く力』(清水眞砂子)のなかにもおなじようなことがあって、なるほどと思いました。

生きるとことに意味があるかないかがわからないから、それを問おうとしているのが「小説」だとすれば、生きることに意味があることを前提としているのが「物語」なんですね。


児童文学」などといっぱんにはいわれている物語についてのことなのですが、そういうものは、べつに子どものためだけのものではないよ、と言ってくれています。


現実から目をそらすというようなことではなくて、

「周りはそうじゃないかもしれないけれども、でも周りだけが全世界じゃないわけだし、世界のあちこちに人びとは暮らしていて、しかもこれまでだって、あんなふうにも、こんなふうにも生きてきたじゃないか」、そういういくつかの「モデル」

として、物語を読むのですね。

過去の、あるいは空想上の、それにあらゆる国の人たちの物語を読んで、感激したり涙したりして、よし、私は私の生活をまたはじめよう、と思えたら、それがいちばんいいのではないかなと思います。


私にとってそんな物語があったでしょうか。

『赤毛のアン』や『大草原の小さな家』がそうだったんですね。


美しいクオリアが脳にあふれるような、そんな物語をみつけて、たくさん紹介できたら、そんなブログが書けたらいいなと思っています。





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関連HP『厭(いや)な小説』京極夏彦著 〜MSN産経ニュース

⇒こちらも読んでライフスタイルblog彩
 ★『一期は夢よ
 ☆『「クオリアは、ひとつの奇蹟です」
 ★『さしこの布団

この記事へのコメント
 こんにちわ〜。トミー。です。

 これね、私も新聞の書評で読んで興味持ったけれど、やっぱり読むのはやめようと思いました。(笑) 

 不幸とまでは言わないけれど、年齢を重ねていればいるだけ、嫌なことは実人生だけで十分ですよねぇ〜。映画は楽しいエンターティメントか、わかっちゃいるけどハッピーエンドのハリウッド映画がお気に入りです。それでいいと思う。

 私も最近小説はご無沙汰です。(前からマンガ漬けなんですが) 電車の中で文庫本を読めない年齢になりました。(泣く)
 歴史も恋も友情も腐も、何でもマンガで教わっています。(笑)
Posted by トミー。(猫とマンガとゴルフ〜の管理人) at 2009.06.03 12:45
トミー。さん、こんにちは、いらしゃいませ〜。

ほんと、映画もよさそうってレンタルしてみても、中途半端でなんだかなーっていうものもあって、ハッピーエンドがいいですねえ♡

Posted by at 2009.06.03 14:39
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