「ふたり?ひとりっ子だと思っていたけれど、よかったわねえ」
「上はお姉ちゃん?それじゃ、しっかりしているでしょう?」
「えっ、もう23?そろそろねえ。だれかいい人、いるのかしら?」
「下は高校生?大変ねえ」
なにげない会話のつもりで書いてみました。
だれしも、言ったり、言われたりしたことのありそうなことではないですか?
『人生の教科書[情報編集力をつける国語]』(藤原和博)という本に、「まだ、子どもなんだから」「もう、中学生なんだから」というような
世間的にお決まりのお決まりの意味を付与されてしまっているワードで、水戸黄門の印籠のようなもの。『下がりおろう!この紋所が目に入らぬか!』と、その言葉の前では、みんなが思考停止してしまう魔法の言葉(マジックワード)
がある、とうことがあって、おもしろく思いました。
そういえば、『その日本語が毒になる!』(吉村達也)にも同じようなことが出てきました。
結婚式でおばちゃんたちが言うところの、「いまがいちばんいいときよね」とか、「早く赤ちゃんが欲しいわよね」は、「人には人の人生観があることを認めぬ大きなお世話」なことばである、というわけです。
吉村達也さん自身、語学学校の教師に、息子がいると聞いただけで奥さんについての質問をし、「子どもがいるからといって、なぜ私がいまも結婚していると決めつけるのですか」と言われてしまったという、失敗をしています。
お姉ちゃん、ひとりっ子、23歳、高校生、子ども、中学生、結婚、などについて、あるイメージがありますよね。
個人的な経験や、価値観そのほかをこえて、一般的なイメージのほうが先行してしまう、そんなかんじの決まり文句です。
ときに、こういうマジックワードは、脅威になりますね?
たとえば、子どもがなかなかできなくて悩んでいる方には、知らないで言うにしても「お子さんまだなの?」はとてもつらいことばです。
結婚など、とても個人的なことがらのはずなのに、まわりから「まだなの?」と言われたりすることが、とても多いですよね。
ほんにんには、大きなお世話としか思えません。
男だから、女なのに、などというのも、よくあるマジックワードです。
わが家の長男は、重度心身障害児ですが、障害児というのも、とても、あるイメージをもちやすいことばだと思います。
そういうマジックワードによって、ひとくくりにしていまう、相手にも自分のイメージが一般的であるとおしつけてしまうようなことが、きっと自分にもあるかもしれません。
最近読んでいる『深夜特急』(沢木耕太郎)では、そんな固定観念をおおきくゆるがしてくれます。
いろいろな街の、外国に暮らす人の、さまざまな生活は、とても、男や女、世代や結婚している、いない、どんな仕事をしているか、などによってきめられるようなものではありませんでした。
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