2009.04.28

唐長とウィリアム・モリス

きのう話題にした、唐長の京からかみですが、白洲正子さんの書斎に張られているからかみは、「枝桜」です。

雲母の粉をつかった、白に近いが白地に咲いているほのかな、けれども華麗なからかみです。

『日月抄』のからかみの写真を見るだけでも、ため息が出てしまいます。

唐長三条サロンでは、3月から、唐長「桜」展が開かれていました。
唐長が所蔵する桜の板木を集めて、墨地に銀の桜や銀地に墨色の桜の花散らしというふうに、3パターンの桜の唐紙に仕立てたものをかざってあったそうです。

近くだったら行ったのに、と残念でした。

  
テレビで『美の壷』をみているときから、ウィリアム・モリスのデザインを思いだすなあと、思っていました。


ウィリアム・モリスは、19世紀のイギリスのデザイナーであり、アーツ・アンド・クラフツ運動の主宰者となった多彩な才能のあった人です。

もう何年も前にウィリアム・モリス展も見ましたが、私には、その植物や鳥などをモチーフにしたデザインが印象的でした。

多色使いで派手に見えるデザインも目につくのですが、アースカラーが多く、なかには単色のデザインもあって、唐草風の植物の壁紙などは、日本風だなあと感じていました。


こんかい、ウィリアム・モリスについてもあらためて興味がわいて、少し調べてみたのですが、『ウィリアム・モリス 近代デザインの原点』(藤田治彦)という本には、もくじに「日本趣味 」という項目がありました。

また、ウィリアム・モリスの100デザイン』という本の中には、日本の花鳥風月が描かれた版木本を所有していたということが書かれているということで、やっぱりそうなのかなあ、と思いながらもちょっとびっくりでした。


唐長の板木を紹介しているHPには、木瓜唐草ぼけ唐草の頁でウィリアム・モリスのデザインに同じようなものがあると言われており、ますます、嬉しくなってしまいました。


日本の文化は、当時広く世界に紹介され、いろいろな影響をあたえていたようですから、ウィリアム・モリスのばあいも、そういうことがあったかもしれません。

直接デザインに影響をうけたかどうかということよりも、日本的なものを知り、感動し、ウィリアム・モリスの知識として蓄えられていたのかなと思います。


ウィリアム・モリスのデザインもとても好きで、あんな壁紙、カーテン、椅子と、好みのもので家を飾れたらとてもすてきとおもうのですが、今の、住宅ににあわないかなと思います。

天井の高い、椅子の生活に慣れた、壁の面積の大きい、窓もおおきい、やはりイギリスの家でないと、ほんとうには似合わないでしょう。


唐長のからかみを見たとき、なんだ日本には日本で、こんなすてきなものがあったんだ、と、思いました。

ふすま紙といっても、プリントされたものや無地のものしか知らなかったのですから。


唐長のからかみでいつか、家のふすまを飾ることができるかしらとは思うものの、それは先のことになりそうなので、唐長のからかみの小物や、KIRA KARATYOの器などを手に入れてみるのもいかなと思っています。


ウィリアム・モリスも、唐長も、自然をきりとった繊細なデザインで、職人技をたいせつにし、生活のなかで美しさを感じられるようなインテリア装飾を手がけていたということでは、同じではないかと感じました。

     
 


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動画「イングランド美の旅」ウィリアム・モリス William Morris

動画William Morris

ブログGerbera Diary『ウィリアム・モリス 』

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