春の漢字をみていて、いかにも「はる」らしいけれども、漢字にはいったいどんな意味があるのか、ちょっと気になりました。

辞書(小学館 新選漢和辞典)によると、艸、屯、日をあわせた形声文字(物のかたちを表す記号と発音を表す記号を組み合わせて新しい字を作る)となっています。
艸(ソウ) 草が雑然と生えていること
「草」の古字
艸は、いまのくさかんむりになるわけですね。
艸は、さらに、山のまん中の棒が伸びたような象形文字をふたつ組み合わせたもので、その象形文字は「草木の芽が出て、くきや枝の生えている形。草木の初めて出たことを現す」という意味がありました。
屯は、音を示すとともに、地下にこもっている意味を表す。
屯は、チュン。春の中国音は、chunチュンなのだそうです。
そしてようやく、
春は、草が日光によってもえ出ようとすることで、はるの季節を表す。
という意味が成り立つのですね。
ちなみに、「奉 泰 奏」などが、同じような組み合わせで出来上がっているのかと思うと、そうではありませんでした。
漢字の上の部分のなりたちは、それぞれによって違うのが、びっくりでした。
「春」は、部首が「日」です。
くさかんむりがつくところから考えると、花や、芽に近いわけですね。
さらに、「舂(ショウ)」なんていう漢字もありますが、これはべつもので、「臼で粟などをつく」意味だそうですよ。
漢字の成り立ちを考えるのはかなりややこしいですが、だからこそおもしろいともいえますね。



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ブログ♪漢字太郎 - 漢字の成り立ちや漢字の起源『春(シュン、はる)』