2009.04.14

イギリスのささやかで優雅な生活

イギリスで暮らしてみたいなと、すなおにそう思わせてくれる本があります。

 お金をなるべく使わないためには、家で過ごすのが一番です。一歩も家の敷地を出ないで過ごす日など、しょっちゅうでした。外食はなるべくしない主義でした。ロンドンで簡単に手に入る手近な安い材料で一体何が作れるのか、料理本片手に一日中料理をしていることもありました。もちろん庭仕事、散歩、そして時々はお弁当を持ってカントリーサイドにドライブもしましたが、やるべきことや感動は、むしろ家の中に山ほどあったのです。

イギリス的「優雅な貧乏暮らし」の楽しみ』吉谷桂子 吉谷博光


貧乏暮らしというそのままに、無職のままイギリスでの暮らしを続けた吉谷桂子さんご夫婦。

節約生活のはずなのに、優雅なこの生活は、いったいどこからくるのでしょう。

  

まず、入れ物としてのの楽しさ。

イギリスの現在の事情がどうなのかはわかりませんが、貸家が多く、備え付けの家具もついていることが多いとか。

それだけに、自分の趣味に合わなかったり、大家さんの個性が強く出ていすぎるとちょっと困ってしまうかもしれませんが、これはという家にめぐりあえたら、すてきですよね。

日本の住宅事情を考えると、マンションやアパートなど画一的な箱がどんどんできるいっぽうで、ちょっといなかへ行くと、まるで寂れてしまった家の多いこと。

古い街道筋や、交通の便のあまり良くない田舎では、家が捨てられています。

一代限りで建てて、すむ人がいなくなった家は古びるまま、新しい家、便のいい場所が好いからと、別な場所を切り開いて建てた住宅地。
あらためて考えると、ちょっと悲しくなってしまいます。


イギリスでは、ホームインプルーブメントということも行われているそうです。

これは、家を買い、自分が生活しているあいだに家をグレードアップさせ、次の人に売るということ。

DIYを自分で行い、ドアも外装も、インテリアも、手入れをし、きれいにすることで、家の価値が高まるのです。

これは、とても合理的なシステムに思えます。

日本のように、一世一代の仕事として家を建てるのでなく、その時々の自分の生活スタイルにみあった家を手に入れやすいように思うのです。

子どもが生まれた、家族が増えた、仕事がかわったなど、事情にあわせて住み替えていくことができやすいですね。

しかも、自分の家を手入れしつつ、きれいに暮らしやすくすることで、資産価値を高めているとなれば、家を売ったあとに次の家も手に入れやすくなるわけです。


もうひとつ、古いものを大切にしていると思えるイギリス人も、じつは、飽きたり使わなくなったら、そのものを売っているということ。

アンティークの家具を後生大事に使い続けていくのがふつうかと思うと、そうばかりではないようなのです。

古いものも直したり、傷があっても市場に出回り、次の人に買われてまた、そこで大切にされる。そういうことがごく自然におこなわれるようです。

家族の歴史や大事にしておきたいものはもちろんもち続けても、古くても自分にはもうあわないと思ったら、売ることができるのが、よいところですね。


ですから、家も、古くて大切にした家を、また次の人が大切につかってくれるだろうと、手放し、自分は次の家をていねいに使っていくことができるわけですね。

そうやって、家を、ものを大切にていねいに扱いながら、自分のいま気に入ったスタイルで生活できる、そんなことがイギリスで暮らす魅力なのでしょうか。


日本でも、最近は古い家の再生や、古材を使って新しい家を建てる、ということが少し一般的になってきましたね。

リサイクルや、古いものを次の人に引き渡していくことも、本などでは普通に行われるようになりました。


古くても、古びない。
真新しいものが古くなってしまうだけではない、使い捨てにはならない暮らしが、いいなあと思います。


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