2009.02.24

おいしいものには毒がある?

群馬大学の教授である高橋久仁子さんが、新聞でこんなことをおっしゃっていました。

『不安便乗ビジネス』。

  食と健康Q&A
特定の食べ物を万能薬のように勧めたり、敵視したりするのですね。そして、『普及品には危険がいっぱい。だから、これを』と、高価な商品を勧めるのです。



たしかに、ありますね。

わたしも、牛乳や白砂糖を悪者にした冊子を読んだことがあります。
そういう中では、栄養的にはすぐれた食べ物も百害あって一利なし、ほとんど毒のようにあつかわれていました。
 ⇒カン・ジン・カナメの健康教室 1☆牛乳はモー毒?☆

天然、自然、植物性のものは安全で健康的、人工のもの、動物性の食べ物はよくない、というように、単純な区分けもあります。

防腐剤や化学薬品、農薬を使ったということだけで、悪者になってしまうということもあります。

悪か善か、どちらかしかないような取りあげ方が問題と、高橋さんはおっしゃっています。


善の例でいくと、テレビでよいと取りあげられたとたんに店頭になくなった食べ物として、バナナ、過去にはココアなどがありますね。

誰かがいいと言った、みんながいいと言った、から、私も、という付和雷同型のひとがふえているのでしょうか。

マスコミの取りあげ方にも、もちろん問題はありますね。
煽動するようなことばのほうが、みんながとびつき、興味をもちやすいということはありますが。


高橋さんは、じゃがいもを例にあげてお話をされています。

じゃがいも、自然のめぐみのつまった、すばらしい食品ですね。

ただ、じゃがいもの芽は、毒だからとりましょう、ということは、家庭科の授業などでも教えられることです。

じゃがいもは、ソラニンなどの有毒な物質を含み、とくに芽のあたりに多いということです。

しかも、じゃがいもによる食中毒は、全国の小学校で8件ほどの例が過去に報告されているのです。


じゃがいもは、毒がある、食べたら食中毒になるから食べない、そう思いますか?


じゃがいも100gあたりには、12mg程度のソラニンが含まれるます。200〜400mgのソラニンで中毒になるということですから、これは、じゃがいも約1.7〜3.3kgにあたりますね。

小学校の例は、発育の悪い芋だったり、保存方法がしっかりしていなかったり、調理方法が安易(給食として食べたわけではない)だったりしたことで、じゃがいものソラニンが多くなったことと、子どものほうが少しの毒でも中毒になりやすいことから起ってしまったできごとです。


ふつうは、毒性の強い芽のあたりばかり食べたり、じゃがいもばかり2kgちかくも食べたりしないわけですから、ふつうに買って、ふつうに芽のあたりをとって、皮を剥いて調理すれば、なんら心配はないわけです。

そこらへんのバランス感覚というようなものも、たいせつではないかと思います。


食べ物について、大丈夫かな?と思うのは、まず自分の感覚です。
匂いがおかしい、とか、いつもと味が違うとか、そういった異常に対する感覚も、少しずつ現代人はぬけおちているようです。

賞味期限や消費期限といった表示のみを気にすることによって、自分の感覚でなく、数字でとらえようとする。

ありがちなことですが、食べ物といった大事なものについては、他からの情報だけでなく、自分というフィルターをとおして見たいものですね。


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