2008.10.09

清川妙の「甘い、甘い」

清川妙長春色の彩り


 
でも、そんなことで旅を楽しくないものにするわけにはいきません。そこで、この滞在を楽しいものにしたくて、友達が帰ったあと、部屋の中をいろいろ見て回りました。隅の小さなテーブルの上に繊細な薔薇の絵を油彩で描いた小箱をみつけたときは、しあわせでした。「ああ、よかった。これでこの部屋を好きになれる!」と思って。


今日から自分磨き』 清川妙


清川妙さんについては、ブログでなん回か取りあげてきました。

ふっくらしたお顔で、写真でもいつもにこやか。
本の内容も、『赤毛のアン』や『若草物語』についてだったり、イギリスへ旅行したときのかわいらしいホテルについてだったり。
ほんわりした優しい方というイメージをもっていました。

でも、とてもきびしい方なのですね。
そのきびしさは、外へむけられることはありません。
いつも、自分に対してきびしく、とても意思の強い方なのだと、あらためて思いました。


  清川妙86歳、こころ若く生きる

清川妙さんについてのブログをよみたいかた⇒こちら今日から自分磨き』という本の中に、いろいろなエピソードがでてきます。

ロンドンのあるレストランで、ウェイターが清川妙さんの注文を運びわすれたときに、とても緊張した様子で
「ごめんなさい。私は、まったく忘れていました」と言ったこと。

バーゲンセールで売り場のスタッフに、自分の着ているコートを褒めてもらったこと。

インタヴューをうけた若い女性記者から、ていねいなお礼の手紙をもらったこと。

あげればきりがありません。


ひとつひとつは、あまりにも何気なくて、すぐに忘れ去られていきそうなことですね。
それを、清川妙さんは、とてもお詫びの心が通じた、とても嬉しかった、魅力的だった、とひとつひとつ確認するように書いています。
それは、どの本を読んでも同じようです。
最近のこともあれば、40年も前のでき事ということもあります。


たしかに、誰の生活の中にだって、人にこう言われて嬉しかった、ということがありますね。
けれど、すごく特別なことで、めったにないから嬉しかったり、心に残ったりするのではないかと思います。


清川妙さんだけに、特別なことがいつもおこって、いつも嬉しい気持ちにしてもらえている、そんなわけでは、もちろんありません。

先のエピソードのように、たとえ気に入らないことがあるとしても、「いまいる場所を好きになろうとする」ことが大事なのですね。

好きとか嫌いは、感覚の問題と思ってしまえばそれまでですが、嫌いなこと、いやなことはすぐに目につきやすいものです。

いかに好きを増やせるか、いいなと思うことを増やせるか、それは、自分の気持ちしだいだということです。

清川妙さんは、よく、「意思をこめた願いを持って」ということをおっしゃっています。

そうして、そうやって「自覚して、大事にし、自分を育ててこそ」幸せな気持ちをもてるようになるのです。
赤毛のアン』が幸福にたとえた真珠のひとつぶも、偶然ではない、アンが見つけだし、作りあげたものだったのですね。

赤毛のアンの真珠ひとつぶ

そんなことをいっても、いまさらなかなかうまくいかない、と思ってしまいそうな私に、
「あなたはおとなですか?」「まだまだ甘い。」

「自覚もなく、計画性もない歳月はあっというまに、そして、空しくすぎていきます」よ!という声が聞こえるようです。







22:00 | Comment(0) | 彩る人々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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