[てんかん] ブログ村キーワード
てんかん、ってごぞんじですか?
名前は知っているけれど、という方も多いでしょうね。
「てんかんとは、種々の成因によってもたらされる慢性の脳疾患であって、大脳ニューロンの過剰な発射に由来する反復性の発作(てんかん発作)を特徴とし、それにさまざまな臨床症状及び検査所見がともなう。」
(WHO(世界保健機関)編:てんかん辞典より)
とあります。
なんだか、難しいですね。
普段は規則正しく活動している大脳ニューロンが、突然みだれてしまうということが、くりかえし起る、というようなことでしょうか。
ニューロンというのは、脳にある情報処理用の神経細胞のことです。
これによって、どんなことが引き起こされるかというと、なんだかボーっとして動きが止まってしまう、見えるもの、聞こえるものなどが異常に感じられる、ぴくぴくする、意識を失う、など、いろいろなことがあります。
脳は、体の動きのすべてを司っているところですから。
大脳ニューロンがどこで乱れてしまうかということによって、発作のあらわれかたも、違ってくるわけですね。
日本人には、百人にひとり程度のわりあいで、てんかんにかかっている人がいるそうです。


そのうちで、60〜80%くらいの方のてんかん発作は、薬によりおさえられるそうです。
ずっと薬を飲みつづける人もいますが、治療の結果、薬を飲まなくても大丈夫となる人もいます。
その他、薬を飲みつづけても発作が止まらない人もいます。
わがやの長男も、いわゆる重度心身障害児で、てんかんの発作ももっています。
残念ながら、長男くんの発作は、難治といわれるもので、薬を飲んではいますが、発作は止まりません。
そんな長男くんのお友達、養護学校の同級生には、もちろんてんかんの発作を持っている子も多いのです。
けれど、他にてんかんの人を知っているかとなると、わたしは、二人しか知りません。
学校の同級生、職場の人々、ご近所の方、親類縁者と思いうかべてみても、ほかに知りません。
学校のひと学年だけでも100人以上になるわけですから、二人というのはずいぶん少ないですね。
もちろん、いない、ということではなく、わざわざ言う必要もないから、ということではあると思います。
てんかんは、大きな発作(急に倒れるなど)のばあい、目につきやすい割には原因がわかりづらいこともあって、偏見の強い病気のようです。
わたしは、いやおうもなくてんかんと向きあうことになってしまい、偏見も何もないのですが、ご本人がてんかんのばあいには、周りからの目が気になる方もとても多いのです。
そのために、隠すようなことになってしまったり、言わないことが後ろめたく感じたりということもあるようです。
最近では、かえって先入観がない方が多かったり、自分のてんかん史をブログで書き綴るなんていう方も多いので、偏見があるよ、なんて言わないほうがいいかもしれませんね。
有名な俳優さんにも、てんかんの方がいらっしゃいます。
『ロード・オブ・ザ・リング』の、エルフの館のエルロンド役の、ヒューゴ・ウィーヴィングさんです。
じつは、昨日ブログで『ロード・オブ・ザ・リング』について書いていて、きゅうに思いだしたのです。
てんかん協会というものがありまして、『波』という会報があるのですが、そこにヒューゴ・ウィーヴィングさんがてんかんであると書かれていたんですね。
ただ日本人には、てんかんに罹っているという有名な方を、残念ながら、知りません。
みなさんは、ご存知ですか?
『ロード・オブ・ザ・リング』についてのブログをよみたい方⇒こちらへ
▽(このブログのてんかんに関する記述は、『てんかん新版』を参考にしました。)

sulimmamです。
「てんかん」
私も 耳にした事はあっても 実際
「てんかん」だという人や子供は知りません・・・
症状が色々というのが 困りますよね(><;
度合いが 軽ければ わざわざ人に
言わない・・・
そうなんですか。。。そうなんでしょうね(::
向き会えている人達は 自ら・・・
という人達なんですよね(o^^o)
コメントをありがとうございます。
何かの話のついでに、「わたし胃潰瘍なの」というのと同じように、「てんかんなの」と言うことができるくらいだと、いいと思うのですが。
予備知識がないのに急に発作を見たりしたら、まわりも慌ててしまいますものね。
有名人が、てんかんであることを公表してくれたら、もっとみんなが関心をもってくれるかなあと思ったりするんですけどね。
>隠すようなことになってしまったり、
言わないことが後ろめたく感じたりということも
この気持ちよくわかります。
特に職場などでは、誰にどこまで話すかが難しいです。
先日結婚した絢香さんのように、
病を公表してくれる芸能人がいると助かりますね。
うーん、わざわざ、っていうのも考えものだし、仕事関係だと相手が偏見を持っていたりしたら難しいことになってしまうかもしれないんですね。
子どもが障害児ですっていう芸能人はいらっしゃいましたが、てんかんについての話は、聞いたことがないですね。
てんかんだけでなく、病気などについても、芸能人や有名人の方がそうだ、と言ってくれると、みんなの関心もたかまりますよね。
政治家にもそんな方がいたらもっといいのに、って思いますけど。
中学生にもなれば治るでしょうなんていわれましたが、全然治らず母はとてもくるしんでいましたことが今でさえ私には苦しみです。
てんかんがあってもX JAPANのヒースさんや、外国では、元レインボーのボーカリスト グラハムボネットさんなどすばらしい方はたくさんいます。
私は今は離婚しましたが、しっかりみなさん結婚なさるのが普通の病気かと思います。
日本の会社経営の方々がもっと大きく見てくだされば私に離婚はなかったかと。。。
今は自分自身で仕事をしていますから元妻も
戻ってきてくれています。
悩まず元気に進みましょう。
>>てんかんがあってもX JAPANのヒースさんや、外国では、元レインボーのボーカリスト グラハムボネットさんなどすばらしい方はたくさんいます。
そうなんですね、知らなかったです。
もちろん、てんかんか、そうでないかなんて、人間のすばらしさにはまったく、関係ないですね。
そして、もっともっと、てんかんのことも、その他のいろいろな病気のことも、知っている人が増えて、病気は大変だろうけれどがんばっているんだなと普通に思ってくれるといいですね。
>>今は自分自身で仕事をしていますから元妻も戻ってきてくれています。
よかったです。
頑張りすぎず、でも、元気に!ですね!!
私もてんかんです。発症歴40余年、治療歴12年目です。
この期間の開きは、私のてんかんタイプが「側頭葉部分複雑発作」というもので、けいれんや失神を伴うことなく、情緒や感情の乱れといった発作が起こるので周りから「てんかん」だと分からなかったんです。
それに加えて子どもの頃は記憶の欠落などがあり、周りからは分からないつらさを経験してきました。
大発作はないのですが、難治性で薬によるコントロールも難しく、薬探しの旅をつづけながら、障害「てんかん」と向き合っていくことになりそうです。
最後に、私も「てんかん協会」の会員で、現在3か月に1回のリレーエッセイ「てんかんと私」を「波」誌上に書かせてもらっています。11月号には「てんかん基礎講座」で訴えた中身が見開き2頁でのりました。
では長々と書いてしまいましたが、これにて失礼いたします。